ゴミ屋敷の残置物撤去の費用相場と料金を抑える3つの方法を解説!

残置物撤去

ゴミ屋敷とは、大量のゴミや不用品が放置された状態の家屋を指し、その撤去作業は専門的な知識と技術が必要とされます。本記事では、ゴミ屋敷の残置物撤去の手順や費用の内訳、費用相場と料金を抑える方法について詳しく解説します。
適切な業者選びや見積もりの取り方、自分でできる範囲の作業を行うことで、費用を抑えることが可能です。しかし、業者選びには十分注意し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
この記事を参考に、ゴミ屋敷の残置物撤去をスムーズかつ効率的に進める方法を学びましょう。

目次

そもそもゴミ屋敷とは

ゴミ屋敷とは、大量のゴミや不用品が散乱し、居住空間が狭くなり、衛生面や生活環境が悪化した住居のことを指します。ゴミ屋敷は、住人の精神的な問題(セルフネグレクト)や生活習慣の乱れ、家族構成の変化などさまざまな要因によって発生します。

また、ゴミ屋敷は近隣住民にとっても悪臭や害虫の発生などの問題を引き起こすため、早急な対処が求められます。ゴミ屋敷の特徴は以下の通りです。

  1. 大量のゴミや不用品が散乱している
  2. 居住空間が狭くなっている
  3. 衛生面や生活環境が悪化している
  4. 悪臭や害虫の発生がある
  5. 近隣住民とのトラブルが起こりやすい、クレームが発生している

ゴミ屋敷の解消をすべて自分で行うのは難しく、専門の業者による残置物の撤去や清掃が必要となります。しかし、ゴミ屋敷の状況によっては、費用が高額になることがあるため、適切な業者選びや費用の抑制が重要です。

次の見出しでは、ゴミ屋敷状態を解消するための手順について詳しく説明します。

ゴミ屋敷の残置物撤去4つの手順

ゴミ屋敷の残置物撤去は、専門の業者に依頼することが一般的です。プロセスは以下のように進められます。

  1. 無料見積
  2. 作業計画と業者の選定
  3. 撤去作業
  4. 清掃作業

無料見積もり

まずは、複数の業者から見積もりを取りましょう。ゴミ屋敷の残置物撤去ができる業者は、遺品整理業者や特殊清掃業者、不用品回収業者などです。撤去後に居室内を原状回復する場合、清掃スキルの高い特殊清掃業者に依頼するのがおすすめです。

撤去業者は現地調査を行い、作業内容や費用を見積もります。見積もりは書面で受け取り、かならず内容を確認しましょう。また、業者間で費用が大きく異なる場合は、見積もりの内訳を効いてその理由とサービスの違いを把握しておくことが重要です。

作業計画と業者の選定

見積もりをもとに、作業計画を立てます。作業計画には、作業の手順やスケジュール、費用の準備などが含まれます。

複数の業者に見積もりを依頼した場合は、どの業者に依頼するのか選定を行います。料金だけではなく、サービス内容や実績なども考慮して業者の選定を行いましょう。

撤去作業

見積もり時に説明を受けたサービス内容に従って、撤去作業が行われます。作業員は、ゴミや不用品を分別し、搬出します。残置物のなかに必要なものや捜索物がある場合は、事前に伝えておくことで見つかる可能性があります。ただし、ゴミ屋敷の場合は通常の家財整理とは異なり、そもそもあるはずの物がどこにも見つからないケースや、ゴミに紛れて処分されてしまうケースがあることは理解しておきましょう。

また、撤去作業中は、近隣住民への配慮や安全対策が重要です。これでゴミ屋敷が解決することを説明し、近隣住民にも納得してもらった上で協力してもらいましょう。

清掃作業

残置物の撤去作業が終わった後、清掃作業が行われます。床や壁、天井などの汚れを落とし、消臭・除菌作業を行います。

ゴミ屋敷の場合は、床が見えないほどの残置物が積み重ねられていることが多く、その影響で床の衛生状態がひどく悪くなっているケースが多くあります。壁紙は張り替えを簡単に行うことができますが、床の張り替えは費用を考えても容易ではないため、清掃技術の高い業者に依頼することが重要となってきます。

残置物の撤去と清掃作業が終わったら、業者と共に現場を確認し、作業が完了したことを確認しましょう。

ゴミ屋敷の残置物撤去の費用相場

ゴミ屋敷の残置物撤去の費用相場は、一般的には残置物の量が1平方メートル(立米)あたり1万円~3万円程度です。ただし、以下のような要素によって費用が変動します。

  • ゴミの量や種類
  • 作業員の人数や作業時間
  • 搬出や処分にかかる費用
  • 作業の難易度(高所作業や特殊なゴミの処理など)

ゴミ屋敷の場合、プロの業者でも残置物の量を見誤り、想定していたよりもトラックの台数が必要になるケースがあります。すべての部屋を確認して見積もりを行った場合は、業者側のミスのため追加料金を支払う必要はありません。

しかし、残置物が多すぎて部屋に入れない状態だった場合、部屋の大きさや間取り、実際の残置物の量が計算できないため、費用が見積もり段階では概算になる可能性もあることは理解しておきましょう。その場合は、どのように料金を計算するのか業者とよく打ち合わせをしてから依頼してください。

ゴミ屋敷の残置物撤去費用4つの内訳

ゴミ屋敷の残置物撤去にかかる費用は、主に以下の4つの要素から成り立っています。それぞれの内訳を理解することで、適切な費用を見積もることができます。

作業員の人件費

ゴミ屋敷の残置物撤去作業には、効率的に素早く分別・梱包する作業員が必要です。ゴミ屋敷の場合、人数をかけても作業は複数日にわたる可能性があるため、費用の内訳でも人件費の占める割合が高くなるケースもあります。

作業員の人件費は、作業時間や作業員の人数、業者の規模や地域によって異なります。

搬出費用

ゴミ屋敷の残置物を搬出する際にかかる費用です。搬出費用は、搬出する物の量や玄関からトラックまでの距離などによって変動します。また、搬出作業に特別な許可が必要な場合や、階段やエレベーターの利用が制限されている場合など、状況によっては追加費用が発生することがあります。

処分費用

ゴミ屋敷の残置物を適切に処分するためにかかる費用です。処分費用は、処分する物の種類や量、処分方法(リサイクル、焼却、埋め立てなど)、処分場への搬送費用などによって変動します。また、特殊な処分が必要な場合(例:有害物質の処理)は、追加費用が発生することがあります。

通常の遺品整理や家財整理の場合は、積極的にリサイクル・リユースを行うことで処分費用を安くできますが、ゴミ屋敷の場合は処分せざるをえないことも多く、処分費が高くなりがちです。

清掃費用

簡易的な清掃ではなく、残置物の撤去後にハウスクリーニング程度のレベルの本格的な清掃を行う場合は、費用が発生するケースがあります。

業者によって清掃の水準が異なり、思ったよりも清掃のレベルが低く、ハウスクリーニングを別途依頼しなければいけない場合もあるため、初めから本格的な清掃ができる業者に依頼することをおすすめします。

ゴミ屋敷の残置物撤去の料金を抑える3つの方法

ゴミ屋敷の残置物撤去費用を抑えるためには、以下の方法が有効です。

  1. 複数の業者から見積もりを取り、比較検討する
  2. 自分でできる範囲の作業を行う
  3. 不用品を買い取ってもらうことで、費用を相殺する

やはりこのなかでもっとも効果的なのは複数の業者から相見積もりを取ることです。ゴミ屋敷の残置物撤去の場合、業者によって見積もり費用に大きな差が生まれることもあるため、業者選びは慎重に行いましょう。

また、部屋に入れる程度のゴミ屋敷の場合、可燃物やペットボトルなど、家庭ゴミとして簡単に捨てられるものを自分で処分しておくことで、その分の費用が浮かせられます。

ゴミ屋敷の残置物の買い取りは、先述の通り難しいケースが多いですが、それでも価値があるものに関しては買い取りが可能なため、業者に相談すると良いでしょう。

まとめ

ゴミ屋敷とは、大量のゴミや不用品が放置された状態の家屋のことで、その撤去手順は、見積もり・作業業者の選定・撤去作業・清掃作業の4つのステップに分かれます。
撤去費用の内訳は、作業員の人件費、搬出費用、処分費用、清掃費用が含まれます。費用相場は業者によって異なりますが、料金を抑える方法として複数の業者から見積もりを取り比較検討することや、自分でできる範囲の作業を行ったり、不用品を買い取ってもらうことが挙げられます。

関東でゴミ屋敷の残置物撤去にお困りの方、業者への依頼をお考えの方は、ぜひ当社マインドカンパニーにご相談ください。特殊清掃で培った高い技術で、撤去後の清掃を含めてゴミ屋敷をワンストップで解消いたします。

残置物撤去

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この記事を書いた人

MINDのアバター MIND 代表

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『IICRC』認定の国際資格を取得しております。
記事を通じて私の想いが伝われば幸いです。

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