遺品整理はいつから行う?タイミングと業者に依頼する際2つのポイント

想い出

遺品整理は、大切な人を亡くした後に避けては通れない大切な作業です。賃貸物件の場合は、早く退去しなければ家賃がかかり続けるため早く遺品整理を行うことになりますが、持ち家の場合はいつ始めるべきか、どのように進めるべきかは悩ましい問題です。
この記事では、葬儀後すぐに始めるメリットや、心の準備ができたら始める方法、法的手続きが終わったら始めるポイント、遺品整理業者に依頼する場合の注意点について解説しています。

目次

遺品整理のタイミング:葬儀後すぐに始める

遺品整理は、故人が遺した品物や財産を整理し、適切に処分や形見分けを行う作業です。遺品整理のタイミングは人それぞれですが、遺品整理を葬儀後すぐに始めることには以下のようなメリットがあります。

メリット①心の整理ができる

葬儀後すぐに遺品整理を始めることで、故人との別れを早期に受け入れることができます。遺品を整理することで、故人との思い出を振り返り、心の整理へと繋がります。また、遺品整理を通じて、知らなかった故人の意志や人柄を知ることができるケースもあります。

メリット②遺品の処分がスムーズ

葬儀後すぐに遺品整理を始めることで、遺品の処分がスムーズに進むことがあります。遺品が長期間放置されると、遺品が劣化したり、処分品が増えたりすることがあります。また、遺品を整理しないまま時間が経つと、故人の遺品がどこにあるのか分からなくなることもあります。葬儀後すぐに遺品整理を行うことで、遺品の状態が良いまま処分や形見分けが可能です。

ただし、葬儀後すぐに遺品整理を始めることが必ずしも良いとは限りません。心の整理ができていない状態で遺品整理を行うと、感情的になりやすく、適切な判断ができないことがあります。また、家族や親族が集まっている葬儀の時期に遺品整理を行うと、意見が対立しやすくなることもあります。遺品整理のタイミングは、自分や家族の心の状態を考慮しながら、適切な時期を選ぶことが大切です。

遺品整理のタイミング:心の準備ができたら始める

続いて、葬儀後すぐには遺品整理を行わず、心の準備ができてから始めるメリットについてご紹介します。

メリット①時間をかけて遺品を整理できる

遺品整理は、故人との思い出や感情が詰まった作業です。そのため、焦らず、時間をかけて遺品を整理することが大切です。遺品整理を進める中で、故人の思い出や趣味、価値観などを振り返り、故人との思い出を大切にしながら作業を進めましょう。また、遺品整理を通じて、家族や親族との絆を深めることもできます。

メリット②家族や親族と協力して進められる

遺品整理は、一人で行うよりも家族や親族と協力して進めることが望ましいです。家族や親族と一緒に作業を進めることで、故人の遺品に対する価値観や思い出を共有し、適切な処分や保管ができます。また、家族や親族と協力して進めることで、遺品整理の負担を分散させることができ、体力的にも精神的にも負担が軽くなります。

遺品整理のタイミング:法的手続きが終わったら始める

相続などの想定手続きが発生する場合、基本的にはそれらの手続きが終わってから、もしくは話がまとまってから遺品整理を行うことをおすすめします。

メリット①相続手続きがスムーズに進む

遺品整理を行う前に、まず相続手続きを済ませることが重要です。相続手続きには、遺産分割協議や遺言書の確認、相続税の申告などが含まれます。これらの手続きが終わってから遺品整理を始めることで、遺産の分配や処分に関するトラブルを避けることができます。また、相続人が明確になった上で遺品整理を行うことで、遺品の処分や引き継ぎ、業者への支払いについてもがスムーズに進むでしょう。

メリット②トラブルを避けられる

法的手続きが終わってから遺品整理を始めることで、家族間や親族間でのトラブルを避けることができます。相続手続きが未完了の状態で遺品整理を始めると、遺品の処分や分配に関する意見の相違が生じることがあります。これが原因で家族間の関係が悪化することもあります。法的手続きが終わった後に遺品整理を行うことで、遺品に関するトラブルを未然に防ぐことができます。

遺品整理や相続が原因で家族の仲にヒビが入ることは、個人様は絶対に望んでいません。なるべくトラブルが起きないような進めで、十分に家族や親族で話し合ってから遺品整理を行いましょう。

遺品整理を業者に依頼する場合2つのポイント

遺品整理を行う際に、遺品の量が多くて自分たちで整理できない場合、遺品整理のスケジュールを確保できない場合などは、遺品整理業者に依頼することで解決できます。

遺品整理を業者に依頼する際のポイントを以下にまとめました。

業者選びを慎重に行う

遺品整理業者に依頼する際は、業者選びを慎重に行いましょう。まずは、インターネットや口コミで評判の良い業者をリサーチし、複数の業者から見積もりを取得することが重要です。

遺品整理の見積もりは原則として無料です。そのため、できれば2~3社の遺品整理業者に見積もりを依頼するようにしましょう。ただし、あまりに多くの遺品整理業者に見積もりを依頼すると、実際に遺品整理の作業が行われる日程が後ろ倒しになるため、2~3社程度に留めておくことをおすすめします。

見積もりを比較する

遺品整理は故人の大切な品物を扱うため、信頼できる業者に依頼することが大切です。

遺品整理は、遺品の量や作業員の人数に応じて料金が決定するのが基本です。また、追加料金が発生する可能性の有無や、価値のある遺品が出てきた際に買い取りができるのかなども、比較ポイントになります。見積もり時には、その点も確認しておくようにしましょう。

また、遺品整理業者によって提供されるサービス内容が異なります。遺品の整理だけでなく、遺品の買取や清掃作業なども行ってくれる業者を選ぶと、一括で依頼できて便利です。

まとめ

遺品整理は、葬儀後すぐに始めることで心の整理ができ、遺品の処分がスムーズに進むことがあります。しかし、心の準備を十分にしておくことも重要で、時間をかけて遺品を整理し、家族や親族と協力して進められるのがベストでしょう。
相続などの法的手続きが完了する前に遺品整理を進めるのは、トラブルになる可能性もあるため十分にご注意ください。
遺品整理業者に依頼する場合は、業者選びを慎重に行い、見積もりを比較することが重要です。遺品整理は様々な方法で進められるため、自分や家族の状況に合わせて適切なタイミングと方法を選びましょう。

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この記事を書いた人

MINDのアバター MIND 代表

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『IICRC』認定の国際資格を取得しております。
記事を通じて私の想いが伝われば幸いです。

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