遺品整理料金7つの内訳を徹底解説!安くできる作業項目はある?

料金

遺品整理を業者に依頼すると、決して安くはない費用がかかるため、少しでも安くしたいと考えている方は多いかと思います。
そこでこの記事では、遺品整理の料金相場と、その料金の内訳を項目ごとにご紹介します。
遺品整理の料金が高くなりがちな家の特徴もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

遺品整理の料金相場

遺品整理を依頼する場合、その料金は遺品の量や業者の稼働人数などによって変わってきます。一般的には、2トントラック1台あたり10〜20万円程度が相場となっています。
ただし、業者によっては見積もりで提示される料金が違う場合があります。その理由は、買い取りできる遺品の量やその金額によっても総額が変わってくるためです。業者が買い取ることのできる遺品の価値が高い場合は、料金が安くなることもあります。
2トントラック1台いっぱいに遺品を積み込んで10万円以下や20万円以上の業者は、怪しい可能性が高いため要注意が必要です。安い料金で遺品整理を依頼する場合、業者が遺品を不法投棄するなどのトラブルが起こることもあります。料金面だけでなく、業者の信頼性も見極めることが大切です。

遺品整理の料金の内訳

では、遺品整理の料金の内訳をご紹介していきます。
ただし、これらの内訳はすべて基本料金のなかに含まれていることも多く、どの項目でどれだけの費用がかかっているのかが明確になることは少ない点はご了承ください。

人件費

遺品整理は、すべて人の手で作業する仕事であり、そのため、稼働する人数あたりの料金が人件費として発生します。人件費は1人につき1.5~2万円程度で見積もられることが多いです。
人員の配置は、家の中で遺品の仕分けをする人と、玄関からトラックまで遺品を搬出し、積み込む人に分けられます。
仕分けは、一般的な遺品の量であれば、1部屋につき1人が担当することが多いです。搬出の要員は、玄関からトラックの距離によって、必要な人数が変わってきます。
狭いアパートであれば、2〜3人で十分な場合もありますが、広い一軒家であれば5〜6人場合によってはそれ以上の人数が必要になる場合もあります。

遺品の仕分け費用

遺品整理を行う際には、貴重品などの捜索をしながら、遺品を仕分けながら搬出していきます。仕訳項目の例としては、貴重品・可燃物・不燃物・金属物・雑誌・リユース品・買取品などがあります。
自分で適切に仕分けをすることで料金を抑えることができる場合もありますが、逆に処分費が高くなる可能性があるため、総額としては変わらない場合もあります。

遺品の回収・運搬・処分費用

遺品の仕分けが終わったら、それぞれ適切な方法で処分を行います。例えば、可燃物は焼却処分、不燃物はリサイクル業者に依頼して処分するなど、適切な方法で処分することが必要です。
すべての遺品を雑多に処分してしまうと、費用が高くなるだけでなく、環境にも悪影響を与えることになります。そのため、仕分け作業を正確に行い、適切な処分方法を選ぶことが重要です。遺品整理を依頼する際には、業者が適切な処分方法を提案してくれるかどうかも、見極めるポイントの一つです。

エアコン等の撤去費用

賃貸物件に住んでいた場合は、入居時には設置されていなかったエアコンや風呂釜などの設備を撤去する必要があります。これを原状回復といいます。
一般的には、エアコン1台につき数千円から1万円程度が相場とされています。ただし、撤去が複雑な場合や配管が残る場合などは、費用が高くなることもあります。
原状回復は、賃貸契約時に定められた条件を満たすために必要な手続きです。原状回復が完了していないと、敷金の返還や退去の際のトラブルにつながる可能性があります。そのため、遺品整理の際には、必要な設備の撤去費用を見積もり、原状回復を完了させることが重要です。
また、撤去作業は専門知識や技術が必要となる場合もあります。DIYで行うことができる場合もありますが、作業ミスや破損などが起こりやすく、それが修復費用につながることもあります。適切な専門業者に依頼することで、費用を抑えながら安全かつ迅速に撤去作業を行うことができます。

養生費用

遺品整理を行う際には、壁や床などの保護に配慮することが大切です。特に、遺品の量が多い場合は、作業中に傷つけたり汚したりすることがあるため、十分な養生が必要となります。
室内や階段、玄関などはもちろんのこと、マンションであれば廊下やエレベーターにも養生を行うことが望ましいです。養生を怠ると、トラブルが発生することもあるため、丁寧な作業が必要です。
遺品整理業者に依頼する際には、養生についてもしっかりと確認しておくことが大切です。
ただし、今後解体が決まっているなどの事情がある場合は、養生を行わずに作業を行うこともあります。

清掃費用

遺品整理を行う際、作業後に簡易的な清掃を行ってもらえる場合があります。
ただし、業者によってそのレベルは異なります。一部の業者は、ハウスクリーニングに近いレベルの清掃をしてくれることもありますが、一方で作業で出たホコリを取る程度の清掃しかしてくれない業者もあります。
清掃を依頼する場合は、業者によって料金設定が異なるため、複数の業者の見積もりを比較して選ぶようにしましょう。

供養の費用

遺品整理においては、遺品の整理や処分が主な作業となりますが、処分することができない遺品についても適切に扱わなければなりません。例えば、思い出の品や写真、お気に入りの人形などは、遺族が持ち帰ることのできないものが多いです。そのような遺品に対して、供養を行うことがあります。
一般的には、会社によって供養にかかる費用は異なります。中には、無料で合同供養をしてくれる業者もありますが、別途費用が必要な場合もあります。供養方法も様々で、宗教に基づいた供養や、お坊さんを呼んでお部屋全体を供養する方法などがあります。
ただし、お坊さんを呼んでお部屋全体を供養する場合は、費用がかかることが一般的です。また、供養に関するサービスは、遺品整理の業者によって異なるため、事前に確認することが必要です。
遺品整理においては、遺族の思い出や感情にも配慮した作業が求められます。処分できない遺品についても、適切に扱い、供養を行うことで、故人への最後のお別れができることでしょう。

遺品整理で料金が高くなる家の特徴

遺品整理の料金をなるべく抑えるためには、料金が高くなりがちな家の特徴を知っておきましょう。

遺品の量が多い

遺品の量が多いと、それだけ人件費・仕分け費用・運搬処分費用が高くなるため、その分料金も高くなります。
遺品の量によって基本料金が決まるため、遺品の量が多い場合は料金を安くするための工夫をしてみてもいいでしょう。

リサイクル・リユースできる遺品が少ない

遺品の量が多くても、リサイクル・リユースできるものが多ければ、料金を節約することができる場合があります。
例えば、遺品の中には高額で買い取りが可能なものもあるかもしれません。貴金属やブランド品、骨董品などは、市場価値が高いため、基本料金から大幅な値引きが入ることがあります。そのため、遺品整理業者に依頼する前に、価値のある品物がないかを調べてみることが大切です。
また、個別の買い取りが難しいと判断された品物でも、海外輸出でリユースできるものなどは、処分費用がかからないため、料金を安くすることができます。そのため、業者に相談してみることで、リサイクル・リユースできる品物の判断をしてもらうことがおすすめです。
一方で、リサイクル・リユースできる遺品が少ない場合には、それだけ処分費用がかかるため、料金が高くなることがあります。そのため、遺品整理を行う際には、できるだけリサイクル・リユースできる品物を探してみることが、料金を抑えるためには重要なポイントとなります。

トラックまでの距離が遠い

遺品整理を行う際には、遺品の量だけでなく、動線の長さにも注意が必要です。特に、玄関からトラックまでの距離が遠い場合は、荷物を運ぶ人員がそれだけ必要になり、作業費用が高くなってしまうことがあります。
トラックまでの距離が遠くなる例としては、エレベーターがなく階段で搬出するケースや、トラックを住宅の前に駐車できないケースなどが挙げられます。特に、エレベーターがなく階段で搬出する場合は、荷物を運ぶ人員が大変な作業を行うことになります。また、トラックを住宅の前に駐車できない場合には、遠くまで荷物を運ぶ必要があります。
このような場合には、遺品整理業者によっては、動線が遠い場合の追加料金が発生することがあります。

まとめ

遺品整理の料金の内訳は、主に以下のとおりです。

  • 人件費
  • 遺品の仕分け費用
  • 遺品の回収・運搬・処分費用
  • エアコン等の撤去費用
  • 養生費用
  • 清掃費用
  • 供養の費用

可燃物や不燃物など、仕分けが簡単な遺品を自分で袋詰めしておくことで料金は安くなる可能性があります。ただし、仕分けをせずに雑多に袋詰めすると、かえって料金が高くなることもあります。
まずはいくつかの遺品整理業者に無料の見積もりを依頼し、どの程度の料金がかかるのかを調べてみましょう。

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この記事を書いた人

MINDのアバター MIND 代表

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『IICRC』認定の国際資格を取得しております。
記事を通じて私の想いが伝われば幸いです。

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